サーバエンジニアとして働くのであれば、ぜひとも持っておきたい資格がいくつかあります。資格を持つということは自分自身の能力を上げ、キャリアアップへと繋がります。また、資格を持つまでには至らなくても、どのような資格があるのかを知ったり、それらの資格を取得するのにはどの程度の知識や経験が必要なのかを早い段階で知っておくことは、自身のサーバエンジニアとしてのキャリアプランを立てる上で大変有用なことです。ここでは紹介するサーバエンジニアの方向けの資格を紹介していきますが、その前にサーバエンジニアの仕事について確認してみましょう。
サーバエンジニアはサーバ関連の機器を構築、運用したり、サーバソフトの設定や組み込み作業をすることが仕事になります。企業などのコンピュータはサーバに接続されていますが、そのサーバに対する設計や運用、監視などを行っているというわけです。もしサーバやネットワークで障害が起こった時に応急的な対処を行うことはもちろんですが、ウイルスや迫る不正侵入などからサーバとネットワークを守るためのセキュリティ対策も行っています。ネットワークとサーバまわりの仕事になりますので、担当する仕事は大変幅が広くなるわけです。
サーバはネットワーク接続されたコンピュータなどに応対し様々な処理をします。その際サーバには負荷がかかるわけですが、サーバには処理能力(スペック)があることをサーバエンジニアは考慮しなければいけません。サーバエンジニアは、ネットワークの接続数とサーバの負荷の最大値を想定した上で、サーバにベストなスペックを割り当てていくという作業をします。その際、オーバースペックすぎるとコストがかかってしまいますから、サーバの負荷を慎重に見極めながらチューニングしていくことになります。ですから、サーバエンジニアとして向いている人は、パソコンの自作でいえば自作パソコンを作ってほしいという人の予算や目的、要望に合わせた各パーツの選定、組み立て、相性のテスト、負荷の監視などができ、それを素早く的確に責任を持ってできる人が向いているといえるでしょう。
それではサーバエンジニアが持っていきたい資格をあげていきたいと思います。
サーバエンジニアとして持っておきたい資格の一つ目は、マイクロソフト認定プロフェッショナル(Microsoft Certified Professional)「MCP」です。これはその名の通りマイクロソフトが認定団体となっている資格で、多数の分野への認定をしています。中でもシステムエンジニアやデータベースアドミニストレータなどの認定が人気です。サーバ関連やネットワークセキュリティ関連の認定などはサーバエンジニアが持っておきたい資格です。
2つ目の資格は「LPIC」(Linux Professional Institute Certification)です。これはLinux技術者認定の資格なのですが、世界規模の国際的に認められた資格でもあり日本でもかなりの人数が受験しています。
次にあげるのは「シスコ技術者認定」の「CCENT」と「CCNA」です。これはシスコシステムズが認定している資格で、シスコシステムズ製品の中でもIT分野の資格ということになります。認定には5つのレベルがあり、CCENTはエントリー、CCNAはアソシエイトのレベルになります。